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□北村薫先生について
 

 埼玉県出身。春日部高校−早稲田大学第一文学部卒。学生時代からミステリ関係者との交遊を深め、関係者の間でその本格ミステリの愛好ぶりが知られていた。論評や解説等の活動(*1)もあった。

 家族に教職者が多く、大学卒業後は自然と高校教諭の道を歩む。母校である春日部高校をはじめ埼玉県内の数校で教壇に立っていたが、東京創元社の戸川氏の勧めにより執筆活動を開始。1989年に『空飛ぶ馬』を発表し、作家としての第一歩を踏み出す。 ちなみに当初は専業作家になるつもりがなく、執筆を依頼されぬよう、住所、本名はもちろん性別を含むいっさいのプロフィール等を明かさない「覆面作家」としてデビューだった。

 平成3年、短編作品集『夜の蝉』によって第44回日本推理作家協会賞(連作短篇集賞)を受賞し、覆面作家業にピリオドを打った。

以降、諸事情あって教職を辞し、作家専業となる。

 現在では、小説家として文芸誌・新聞等で小説を発表している。また無類の本格ミステリ愛好家・読書家として新聞、雑誌等へ論説・エッセイを寄稿し、アンソロジー編纂や、講演、対談などの活動も盛ん。また2005年度から2006年度まで、母校早稲田大学にて、客員教授として創作指導・文芸演習のクラスを担当された。

 執筆活動の中でも、小説作品への評価はとみに高い。直木三十五賞には最終候補に4度挙げられた、2006年に『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞している。またいくつかの文学賞の選考委員も務める。

 また、長編小説『ターン』が映画化(*)。同『スキップ』、連作短編『覆面作家』シリーズもNHKによってドラマ化された。『覆面作家』シリーズ、および『冬のオペラ』は漫画化もされており、コミックスとして読むことが出来る。

 小説作品を原作とした舞台化も多数の団体によって行われている。『スキップ』(演劇集団キャラメルボックス:2004秋冬公演)、『盤上の敵』(服部有吉・上島雪夫によるダンスアクト:2004夏公演)、『弟』(NautilusWorksによる朗読劇:2003公演)、『語り女たち』(バイオックスJ.Aなどによる舞台:2006公演)などがある。

(*1)『空飛ぶ馬』発表前の評論・解説については「北村薫」でない名義も使っていた。
(*2)バンブーピクチャーズ/アスミックエースエンタテイメント配給、監督平山秀幸、主演女優牧瀬里穂。


 
 
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